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くつのメンテナンス情報 Feed

2012年8月27日 (月)

乗馬ブーツの修理 どこへ持っていきますか?

今回は乗馬ブーツを修理する場合どこに依頼するかについてのお話です。街中の靴修理を受付ているお店は色々ありますが、大きく分けて4つのタイプがあります。

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①個人の修理店  ②大手修理チェーン  ③洋服お直し店  ④靴屋さん

どこも受付けてもらえますが、③と④は結局、修理機材が無いので店舗受付だけで工場に送られてしまいます。

②はかかと交換やボタン付け等の簡単な修理は店舗で行いますが、ファスナー交換やソール(靴底全体)交換は結局本部工場に送られてしまいます。靴専科・リアットさんともに同じ答えが返ってきました。脱サラ開業の方が多く、店舗では簡単な作業しかやっていないのと、専用ミシンなどの設備が無いそうです。

・これらの工場が完璧かというと、乗馬とは関係ないファッションブーツ風の仕上がりで戻ってきたりします。(サイズが変わっていたり、接着ソールで処理されていたりと)

①が受付て貰える所ですが、店主の技術と価格がまちまちなので、良い店を探し出せれば安心です。

私の友人に三軒茶屋で靴修理店を出しているオーナーがいますが、本音で乗馬ブーツの修理はあまり有り難く(おいしく)ないそうです。ファスナー交換やソール交換はものすごく手間がかかり1日に2足くらいしか処理できないそうです。単価は低いけれど2・3千円の修理を40足くらいしたほうが儲かると言ってました。

私も何軒かこういうショップを訪ねた事がありますが、面倒くさそうに、メーカーに出してと突っぱねられました。こういう理由だったんですね。

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結局乗馬ブーツの修理は、専用の材料と、技術を持っている”乗馬ブーツメーカー”が安心ということになります。ただし、時間1~2ヶ月と高い修理費がかかっているのが現状です。

当社はブーツ職人さんと、提携してリペア・クリーニング・ブーツの制作販売を行っているので安い価格と短納期(2週間)と高品質を実現しています。

乗馬クラブさんのフロントに預ける方法で受付けています。(契約クラブ様についてはお問合せください)

2012年8月 6日 (月)

乗馬用品のお手入れ解説 ばぐピカ!って?便利!

長いあいだ、ご無沙汰していました。やっとブログを書く時間が取れるようになりました。

この数ヶ月関東中心にいろいろな乗馬クラブさんにお伺いして、乗馬用品のクリーニングとメンテナンスを実演スタイルでイベントを開催させていただきました。

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4月は神奈川県と千葉県・5月は埼玉県・6月は茨城県・7月は東京の乗馬クラブさんに行ってきました。

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お忙しい中私のブースにお立寄りいただいた、多くの皆様に感謝いたします。(移動用の営業車も購入しました。まだ名前も入っていないです)

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皆さんとお話していて気がついたのは乗馬用品のお手入れを解説したホームページがない事です、現在ケア用品って沢山販売されていますが、どれも輸入品で日本人に合った使用方法が説明されていないようです。かなり間違ったお手入れをしている方も多いようです。

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商品販売サイトではなく、身近なものを使用してお手入れする方法をまとめてみました。

乗馬用ブーツ・鞍・ベルト類・馬着・ヘルメットなどを取り上げてみました。

http://waiwaikikaku.web.fc2.com/index.html

このブログの右側リンクからも行けます。ぜひご覧になってください。

2012年4月 5日 (木)

靴擦れする RED WING 丁寧にリフォーム

ある日、セッターのソール交換のお電話を頂きました。お話を良く聞くと、最近靴擦れで悩んでいるとの事。
犬タグ時代のREDで状態もだいぶ劣化しているようなので、リフォームを同時に行い履ける状態に戻します。

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これが、送られてきた、RED WINGです。 なかなか風格がでて存在感があります。でも気になる点も!
1.型崩れ
2.革の劣化と乾燥
3.ウェルト部分の壊れ

革の劣化と乾燥はレザーウォッシュでトリートメントしながら、革本来の潤いを取り戻します。
洗いあがって、しなやかな状態の時に、木型に入れて元の形にリフォームします。

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まず。ソールの取付。ミッドソールとウェルト部分も作り直しました。ウェルト部分は前の修理を行ったお店の方が、ダブルステッチにしたようで、(!?)弱っているので使えたものでありません。縫い直して白のステッチがばっちり。

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レザーウォッシュで洗ったあと、色の補正をおこないます。右側が染めた後、左側がまだ染めていない状態です。染料の留め剤を塗布します。

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次にオイルトリートメント、液体のオイルを滲みこませた後、ミンク系のオイルで仕上げます。

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仕上がり状態です。靴擦れは、サイズの合っていない靴を履いた時に起こりやすいです。今回の場合は長い保管の後に形の変形が原因で足に負担がかかり靴擦れが起こったと思われます。
リフォームで解消できるので、皆さんも参考にしてください。

申し訳ありませんが、当店は現在「一見さんお断り」状態です。

2012年3月 5日 (月)

一見さんお断り Tricker's sweed Boots クリスティに リメイク 

英国王室御用達の名門Tricker'sは頑丈な作りが特徴。スエードのカントリーはバツグンの雰囲気を持っています。持ち込まれたブーツにはダイナイトソールが装着されていました。オーナーのご希望でクレープソールに交換です。

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ただしなるべく軽くしたいので、ビブラムのスポンジタイプ、クリスティ(モルフレックス)のリクエストです。軽く受けてしまったのですが、この在庫を持っている材料屋さんが無いので苦労しました。大阪の商社さんからやっと別けてもらう事ができ作業しました。結果2週間もかかってしまいました。

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全体の雰囲気としてボリューム感が出て”カッコイイ”です。履いた感想は軽くて快適になったそうです。アッパーの出来の良いブーツは、長く履く事が出来て、ソール交換もいろいろ楽しめます。皆さんもお試しください。

タイトルにあるように、申し訳ありませんが、当店は現在「一見さんお断り」状態です。

2012年3月 1日 (木)

一見さんお断り RED Wing 875 リメイク 

九州福岡からのNさんの875をリメイクです。当店のお客様は、なぜか遠く(北は仙台・南は九州)のお客様もいらっしゃいます。たくさんリペアショップあると思うのですが、ご指名いただけるのは有難い事です。

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ソールのコーナー修理と全体のリメイクです。工房でソールを加工します。コーナー修理に関しては過去の記事をご覧下さい。

http://waiwaikikaku.kazelog.jp/highq/2011/09/redwing-f9a4.html

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洗って、木型に入れ、形をリフォームします。その後オイルメンテします。

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できあがりは如何でしょうか?リメイクすると、皮革がしなやかになりイキイキとしてきます。ソールのメンテナンス時にあわせてリメイクが長持ちの秘訣ですね。当店では必ず洗ってリフォーム、オイルメンテまでをSETで行っています。(表示価格はすべて含んでのものになっています)

タイトルにあるように、申し訳ありませんが、当店は現在「一見さんお断り」状態です。

2012年2月29日 (水)

一見さんお断り RED Wing 8167 色変え リメイク

ワークブーツの書き込みが続きます。時間があるときにまとめてUPです。”一見さんお断りシリーズ”は参考記事ですので、適当に読み飛ばしてください。

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RED Wingオーナーのバイブル 2nd=セカンドという雑誌の別冊 「ザ・レッド・ウィング・ブック」ですレッドフリークはみんな持っています。

お店にいらっしゃったお客様もこの本を持ってきて、142ページを開いてこれを作りたいとご相談されました。カラーをこげ茶に・ソールをシャークに改造です。現行の8167は薄いベージュカラー。最初にお客様とまず色作りです。カラー染料をブレンドしていき納得の色になるまで塗っ て乾かして確認していきます。その間にソールの手配です。ブラックを選びました。

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約1週間かけて完成です。お客様だけのワンオフができました。「大変満足された」と喜んでいただきました。

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こちらは、別のお客様です。同じく 「ザ・レッド・ウィング・ブック」のP144のツートンカラーに塗り別けをご希望です。お客様のファッションアイテムに合わせるため、赤色をメインとした色作りをしました。ツートンはマスキングが重要ポイントで、 かなり細かく作業をします。乾かして塗る作業を2工程行ったため2週間の作業となりました。

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見事に完成!リペアショップとして、靴のカラーチェンジは簡単ではないようです。お客様と信頼関係ができているので、お仕事をお受けいたしました。塗った色の色落ちや転写や染色堅牢度がわからない事が心配です。それは長時間履いてみないとわかりません。その為いつでも持ち込んでもらえば色補修するというお互いの関係があって初めてできる事といえます。この記事を読んでチャレンジする方はぜひお近くのショップを訪ねてみてください。

タイトルにあるように、申し訳ありませんが、当店は現在「一見さんお断り」状態です。

2012年2月28日 (火)

一見さんお断り Kickers 5hole Boots リメイク 

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今回はタウンシューズをワークブーツ風にリメイクです。最初に見たときにTRICKER'S(トリッカーズ)のブーツと勘違いしていました。良く見るとKICKER'Sとラベルが付いています。不勉強で知らないブランドでしたので、NETで調べました。ヨーロッパ=フランスのブランドで70年代からの老舗ブランドとありました。しっかりとした作りに納得しました。日本に代理店が無いためこのモデルの様なオールドモデルは現在入手困難だそうです。

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オーナーのご意向で、ラバーソールを外して、ビブラムのクレープソールに交換です。ミッドソールの作りが良く(分厚くてカッコイイ!)うまく取り付けができました。

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全体の清掃とオイルメンテでなかなかの風貌に生まれ変わりました。タウンシューズもソール交換だけでワーク風に変身します。皆さんもチャレンジしてみては如何でしょう?

タイトルにあるように、申し訳ありませんが、当店は現在「一見さんお断り」状態です。

2012年2月27日 (月)

一見さんお断り RED Wing Clapton Model リメイク 

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このギターの写真を見ただけで、誰のギターかわかる人はROCK通で しかもご年配の方とわかります。今回は雑誌ライターで高円寺にお住まいのK・Uさんの RED Wing ソールメンテ&リメイクです。

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そうギターの持ち主は エリッククラプトンです。RED Wingにクラプトンモデルがあるのです。クラプトンが好んでレッドを履いていたので、モデル化されたようです。私も武道館に見に行きました。もうコンサートはやらないかもしれない。これが最後の武道館とか言われて、絶対に行かなくちゃって駆けつけたのですが、その後何回もコンサートやってますね。すっかり騙されちゃいました。Free&Easyという雑誌にクラプトンのファッション記事が掲載されていますが、さすが大御所何を着ても決まっていますね!(そういう歳なのかも知れませんが)

クラプトンモデルはサイドにクラプトンのロゴが入っているのですぐわかります。プレーントゥがお洒落です。

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今回はソールの張替えと、レザーのオイルメンテナンスです。このモデル人気が高く、オークションでも状態が良いものはかなり高く取引されているようです。K・Uさんのものは状態も良くまだまだ履いていけそうです。

タイトルにあるように、申し訳ありませんが、当店は現在「一見さんお断り」状態です。

2012年2月24日 (金)

一見さんお断り RED Wing 877 リメイク 

今年になって乗馬クラブさんのお仕事の営業に力を入れているため、RED Wing DANNER等のワークブーツのお手入れの仕事がお受けできない状態になっています。一見さんお断り状態ですが、過去にご注文いただいた方のブーツのメンテナンスを細々と行っています。

時間ができましたので、何回かに分けてご紹介します。ご参考にしてください。

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杉並区M.T.さんの877です。8インチハイトのブーツの基本型ですね。875のアイリッシュセッターの方がポピュラーですが、ディープなレッドファンはこちら!シューレースを途中で結びハイソックスを折り返して上の方にかぶせて履くなんて事も。

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持ち込まれたものは、80年代をあらわす犬タグが付いています。オールドモデルの証スクエアステッチも確認できます。もう30年も履かれているという事になります。

オイルの劣化とヒビワレ、色のくすみ、革の状態が良くないようです。今回はお打ち合わせして、古いオイルとカビ、中の汚れを、洗ってクリーニング、新しくオイルを入れなおして、色の調整とキズ埋めをしてから、仕上げをします。

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洗ってオイル抜きをしたところです。レザーウォッシュのプロテイン効果でしなやかさが蘇ります。柔らかいうちに、木型を入れて形を元に戻します。

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ちょっと濃い目に写っていますが、オリジナルカラーになりました。革も柔らかくなって、ヒビワレの進行が止められ、ここから更に10年履く事ができるようになりました。

タイトルにあるように、申し訳ありませんが、当店は現在「一見さんお断り」状態です。

2011年9月 6日 (火)

REDWING 知らないと損 コーナー修理

RED WINGの修理で意外と知られていない、コーナー修理をご案内します。アイリッシュセッターなどのクレープソールは減りが早いです。特に後ろ側が集中的に減ってしまいます。

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クレープソールはアッパーの下のミッドソールに接着されています。この写真の場合このまま履き続けるとミッドソールも削られていきます。こうなった場合ソール交換費用にミッドソール費用も加算されて高い修理費用になってしまいます。

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まだ前の方のミゾは残っているのに、オールソール交換はもったいないです。そこで写真のように後方部分だけ同じ素材で継ぎ足しをします。

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完成するとこんな感じです。ちょっと色が新しいところと古いところで差があって目立ちますがこれは1週間くらい履くと不思議とわからなくなります。

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こんな貧乏丸出しのソールカッコワルイ!と思う人も多いと思うのですが、当社がこの方法をお勧めするのには理由があります。

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我々はソール交換のとき、大き目のソールを接着して余った部分を削り落として完成させます。ソール交換のたびに写真のウェルト部分が削られてブーツの寿命を縮めているのです。(もちろん新たに制作すれば復活しますが費用がかさんでしまいます。)継ぎ足しのコーナー修理を何回か行ったあとオールソール交換すれば寿命も長持ち、お財布にもやさしいということになります。2800円でおこなっています。

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