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2011年8月

2011年8月21日 (日)

ダメージジーンズVSダメージブーツ

ダメージジーンズは市民権を得てレギュラーラインのモノになりました。新品のデニムよりもはき古した、洗いざらしのジーンズの方がファッションにとけ込みやすいですね。ジーンズがあるなら、ブーツがあってもイイヨネ!お客様の依頼を受けて商品開発中。

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ジーンズはダメージ加工・ストーンウォッシュと呼ばれています。そのほかエレキギターの世界でも、新品なのにわざわざ使い込んだ加工をして高い価格で販売されています。コチラはReric加工Aged加工(昔の・古いという意味)と呼んでいます。車やオートバイの世界ではヤレた(疲れた・くたびれた)加工だそうです。ブーツの世界ではなんと呼びますか?

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左側のヴィンテージをお手本に右側が加工をかけたものです。左側のくたびれ具合を表現するの難しいです。

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右側のモデルは四角犬タグ時期のものを加工しています。

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先端のはねあがりはちょっと再現不可能です。

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表面の細かい写真もご覧ください。

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ブーツは石ころと一緒に洗濯機に入れてかき回すという加工ができません。

今回はサンドブラストを持っている方に依頼して一緒に作業しました。

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風合いは出ていると思います。まだまだテスト中で製品化には時間がかかりそうです。

2011年8月20日 (土)

SUEDE BOOT スエードブーツ 色変え

ショップに持ち込まれるので多いのが、スエードの靴の洗い。シミになっているものが多いです。以前AGGやTimberLandで取り上げました。今回のお話は、15年以上履いているワークブーツREDWINGのラフアウトのお話です。

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これだけ長く使用するといくらお手入れしても汚れはしみついて取れなくなっています。当店ではカラーカスタマイズをおこなっています。汚れを濃い色を塗ることにより隠してしまうという作戦です。薄い色では汚れは隠せないので、黒、紺、こげ茶、グレー、緑等になっています。

お客様と一緒に染料を調合して色を作ります。靴を洗ってオイル抜きをします。

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少しずつムラにならないように、吹いていきます。コツはあせって作業をしないで、薄い層を重ねてゆくカンジです。あっ言い忘れましたが、マスキングが一番重要でした。色がマスキングの隙間から入ってしまうとNGです。やり直しはきかないので、しっかりとふさぎましょう。

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2日かけて、完成です。乾かしながらムラを無くしていくので、、どうしてもこのくらいはかかってしまいます。

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いかがでしょうか?もうかれこれ70足くらい作成しました。問題はステッチの色も同じ色になってしまいます。白い糸が目立たなくなります。

今回の作業料金 7000円(水洗い3360円込みのお値段です。)

2011年8月17日 (水)

山行きに合わせて DANNER BOOTS CUSTOM

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皆さん夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?お店は乗馬クラブさんが、お盆休み関係なく営業でしたので、あわせて当店も営業していました。お天気も良くアウトドア楽しんだ方も多かったと思います。

前回はファッションでダナーブーツをカスタム化しました。今回のお客様は、機能を求めてカスタム化です。

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DANNER MOUNTAIN LIGHT TAN SUEDE マウンテンライト タンスエードというモデルです。クレープソールがついています。それをラグソールに交換しました。

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行かれる山にあわせて、ハードなソールに交換です。これなら石や岩場でも(アイゼンを取り付けても)安心していけます。ソール交換に加えて、色を揃えるために、ミッドソールも黒で作り直しました。

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こんな細かなところまで気を使ってカスタマイズしています。深溝で登りやすそうですね。

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ああ!私も行きたいです。今回のカスタムのお値段は、

ラグソール8000円+ミッドソール制作3000円=11000円 (日数は2週間) 

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2011年8月 7日 (日)

TMT×DANNER ブーツの楽しみはカスタム

お隣の駅 阿佐ヶ谷で「七夕祭り」にぎやかです。高円寺はなぜか古着屋さんが多く原宿や下北とは違う雰囲気を持った、アメカジタウンとして定着してきました。ミュージシャンも多く楽器かついで歩いている人フツーにいます。番長は、下町文化好きです。

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今回はダナーのソール交換のお客様の事をUPします。とてもお洒落な方でお持ちになったモデルは、あのサーファー&アメカジブランドで有名なショップTMTがダナーとコラボしたものです。もとになったのは左側のESCANABA(エスカナバ)モデル、ジッパー仕様を普通の靴紐タイプに戻しスエードで作られたものとなります。ダナーのライト系とは違ったカッコ良さがあります。

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今回のご依頼は、クレープソールの交換時期になったけれど、この機会にカスタム化してワンオフモデルを作りたいとの事。軽量化&厚底化&カラーセンスをかなえるためvibram2021ソールを選択しました。

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そしてこれが、完成したものです。おお!これだけで全く雰囲気が変わってしまいました。世界でただひとつのモデルの完成です。

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底の厚みが増しているのは、スポンジソール自体が厚い(5mm)ところに、もう一段5mm厚のミッドソールをプラスしました。1cmも高くなりました。なかなかカッコイイですね。そして画面では伝わりませんが、とても軽いんです。これなら沢山歩いても疲れません。

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あとは簡単に、汚れ落としとリフォーム、シューレースの補修をして出来上がり。お客様と一緒に記念撮影しました。今回いただいた費用は、

vibram#2021取り付け8000円

MIDSOLE制作3000円の合計11000円でした。

2011年8月 2日 (火)

光る靴 顔が映る

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今回は靴磨きについてのお話になります。前に書いた鏡面磨きという靴磨きの方法を詳しく解説します。プロが磨いた靴の表面はピカピカで周りの景色が映り込む程の滑らかさです。磨くならここまで極めてみましょう。準備するものです。

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まず最初に靴クリーム(靴墨)プロの支持率が圧倒的に高いのが、手前のサフィール・ビーズワックス”上質な蜜蝋が光沢面を構築します”続いて多いのがキウィ:鳥のマークでお馴染みです。今回はコストをかけずに身近な材料で行うため、100均のダイソー・ワックス缶入りを使用します。右はブラシ類:お持ちのものでOKです。

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布類です左上はハンドバッグの箱に入っている不織布、右写真は隠しワザシューキーパーとお皿とアルコール(なければ水)

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それでは、作業の説明に入ります。①シューキーパーを入れて固定します。靴が持ちやすくなるのと、磨く面がへこまないので、効率よく磨けます。②アルコールをお皿に入れる。(水でも良いし、ブランデーやウィスキーを使用する人もいます)③ブラシに靴墨をつけ、アルコールの皿にちょっと浸してから、靴に塗りつけます。

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④一気に全部に塗らず、部分的に作業しましょう。丁寧に塗りこむ感じです。⑤小型ブラシでそっとやさしく慣らしていきます。

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⑥ミトンで全体を拭きます。⑦不織布で磨き上げます。ここでものすごく光ってきます。自分の納得のいく鏡面になるまでこの作業を繰り返していきます。

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如何でしょう?片方だけ仕上げてありますが、違いがわかるでしょうか?挑戦してみてください。番長の小さい頃は、駅には必ず靴磨きのおじさん、おばさんがいたものでした。見ていてものすごく綺麗に仕上がるので感動しました。鏡面磨きのコツは水を使用すること、これにより表面の凸凹にワックスを塗りこみ平らな面を作り上げていくというのが、今回の説明でした。

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