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2011年1月

2011年1月12日 (水)

gaerneトライアル・ブーツ の洗い方 お手入れ方法

靴洗い番長です。今年もよろしくお願いします。昨日番長のオートバイ仲間の松本さんが遊びに来てくれました。以前エンデューロに同じチームで出場していました。ヘタレ番長と違い松本さんはトライアルで国際B級の資格を持つ本格ライダーです。今でもトライアルに行っているそうです。

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彼の持ってきた、ブーツは有名なgaerneです。早速洗ってみましょう。全体に革のつやが無くなり、メンテナンスをしないでこのままにしておくと、ヒビや割れになりやすくなります。あと、かなり前傾になっているようです。これを買った時の状態にもどしましょう。

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いつものように、泥をおとしながら、靴底のチェック。バイクのステップが滑り止めのためギザになっているので、穴が開きそうです。ひどくなったら、オールソール張替えですね。

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バイクブーツ自体はつくりが頑丈なので、外も中もブラシでゴシゴシと洗います。細かい砂が

ついていて、良く洗ったつもりでも、乾くと白くなってしまいます。いつもより多めに洗いましょう。

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インナーを洗います。タオルドライをした後は革が柔らかくなっているので、この時に全体のフォームを整えます。(買った時の状態に近づける)シューツリーとタオルを詰めて形作りました。

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岩とぶつかって、黒革がはがれて白くなった部分が多いので、かわかした後に、黒インク(染料)を吹きつけました。

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全体に靴クリームで仕上げました。防水コートをすればできあがりです。プラスティックの部分は経年変化により割れやすくなるので、何も塗ったりしないほうが良いと思います。ただ拭くだけでもこのくらい綺麗になります。トライアルブーツをお持ちの方はぜひ当店にお持ちください綺麗に仕上げます。

ここに書いてあることで分からない事があれば、当SHOP "washup LAB 03-6304-9286"お問い合わせください。専門スタッフが親切にお応えいたします。 10:00~20:00

2011年1月 5日 (水)

お母さんの靴、復活大作戦! お年寄りを元気にする方法

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エイミーです。母の職場からの依頼のお話です。いつも洗い方ばかり掲載しているので、今日はちょっと息抜きの脱線記事になります。

私の母は、群馬県高崎市の焼酎製造メーカーで事務をしています。(このメーカーさん、飲み物だけではなくてアルコール製剤というアルコール除菌剤を製造しているのでも有名です。そのお話はまた機会がある時に掲載します。)

さて今回のお話は、同僚の方のお母さんの事です。かなり高齢になられ、なかなか外出されなくなったそうです。1日中家のなかにいる事を心配した、娘さんが外に連れ出そうとするのですが、「いつもの履きなれた靴でないと行きたくない」と拒否されるそうです。
まあ、ご高齢になられると、頑固になってしまうのは、どこにもある事ですよね。

そこで靴を見てみると、このような状態でした。かなり痛んでいて、とても履けそうにありません。お昼ご飯を食べている時に、たまたまこの話が出て、母からこちらに依頼がきたと言う訳です。

母からのミッション、「靴を履ける状態に復活!大作戦」

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靴の状態をチェックします。
1.革全体が、ひび割れを起こし始めている。
2.ヒール部分が無い
3.コバ(ヒールの周りがはがれている。)
4.底の部分の強度が失われきている。
5.インナーが破損

まず最初に、修理に入る前に、レザーウォッシュで洗いながら、革全体に栄養補給と汚れ落としをします。

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ヒール部分は土台が左右で違っていますので削って同じ高さにします。
コバは新しい素材で巻きなおし、ヒールのゴムを取り付けます。

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うち側は、全部はがし取り、補強材を入れてから、新しいインナーソールを貼り付けます。履くときの全体のスベリも良くなったと思います。

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後はクリーム材で外皮をもどし、防水加工をして完成です。

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後日、母から、とても喜んでいただけたと、お礼の高級紅茶とメッセージが届きました。高級な靴ではなくても、履いている方にとっては「お気に入りってあるんだなあ」と感じました。これだけで、漫画1本くらい描けそうですね。
お母さんを思う、暖かい娘心のお手伝いができて、とても嬉しいです。

2011年1月 4日 (火)

ライダーブーツの 洗い方 お手入れ方法

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上野のバイクショップの方のライダーブーツ(ショートタイプ)が持ち込まれました。ライダーブーツを洗ってみましょう。ライダーブーツはスピード・馬力のあるオートバイの使用条件に合わせて、かなり頑丈に作りこまれています。そのため普通の靴より洗い易いですね。

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チェックしてみるとシフトレバーの当たる箇所、踵、つま先にダメージがありました。しかし厚手のしっかりとした革が使用されていますので、簡単なメンテナンスである程度新品の状態まで戻せそうです。それでは、洗って見ましょう。いつものように、靴底を洗いながらチェック!

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レザーウォッシュ液を規定の希釈で作り、中→外の順に洗ってゆきます。中を洗うことにより「臭い」・「汚れ」・「湿気」が取れるため、次回「カラッ!」とした履き心地になります。

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水でジャブジャブと濯ぎます。革を水につけてはいけない!と思っている方多いと思いますが、レザーウォッシュがこの洗い方を可能にしました。タオルドライを丁寧におこないます。

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このあと陰干しをする前に形を整えます。洗った直後は革がニュートラルな状態なので、形を作りやすいのです。シューツリーを入れて、つま先上がりを修正しています。写真で状態がお分かりになるかと思います。

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ゆっくり乾燥させた後、色補正をします。靴墨だけでは、すぐ色が取れてしまいますので、ローパスバチック(革用液体染料)等を使用して着色します。

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最後は靴墨で仕上げです。如何でしょうか?かなり良い状態にもどりました。

ここに書いてあることで分からない事があれば、当SHOP "washup LAB 03-6304-9286"お問い合わせください。専門スタッフが親切にお応えいたします。 10:00~20:00

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