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2010年12月

2010年12月19日 (日)

「カビの生えたブーツ」を復活させる。

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お久しぶりです。「くつ洗い番長」横山です。エイミーさんに代わり記事をUPします。この前「カビの生えたカバン」を復活させた時に、何か心に引っかかるものが?そういえば私にもカビの生えたブーツがあったなあ!

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Zippoブランドのワークブーツで暫く履かないでしまっておいたら、見事にカビ菌に侵食されてしまいました。白いところはともかく、黒くなっているところは直らないなあ。その時私の頭の中で読んだ雑誌の記事内容がフラッシュバック!!

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そうなんです。Lightningで紹介されていた、WESCOのバーガンディ色のショートブーツ。前から欲しいなと思っていました。バーガンディは濃い茶色に赤が入ったとてもお洒落な色です。(エビチャの気持ちいいの)

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誘惑に負けて、キャメル色の上から、近似色を調合して、全塗装してみました。自分に納得のいく色にたどりつくまで苦労しました。塗ったカンジがこの写真です。ちょっと茶色が強いのですが、サフィールのビーズワックスクリームのバーガンディで仕上げます。

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SAPHIR BEAITE DU CUIR No.8 BURGUNDY 光沢が出てとても上品に仕上がりました。本人的にも満足です。これでまだまだ履けそうです。皆さんも挑戦してみては如何でしょう?(自己責任でお願いします。)

2010年12月17日 (金)

ショートブーツの 洗い方 お手入れ方法

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ショートブーツですが、これは乗馬用です。乗馬は見た目優雅ですが、かなり激しいスポーツです。ブーツも酷使されごらんの様になってしまいます。
いつもは洗い方について書いていますが、今回はお手入れ方法に重点をおいて、書きます。

馬を制御するために、馬具を取り付けます、其処のところが革の表面を削って、ダメージを受けています。つま先、サイドが特に酷いようです。

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メンテナンスしながら洗います。洗うのに取り掛かる前にソールの部分の泥落としから始めます。この砂が残っていると、サンドペーパーと同じ働きをして、靴の表面をキズつけてしまいます。
次にレザーウォッシュ液を、少し濃い目に作ります。革のダメージを補いながら、汚れ落としをするためです。

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洗い終わって、十分に乾燥を終えた状態です。洗うと革のダメージを受けた部分が、更にハッキリと認識できます。汚れの顕在化ですね。

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このまま仕上げで靴墨を塗って終了では、すぐに同じ状態に戻ってしまいます。メンテナンス方法は、革の表面を整えて補色、防水加工をしてから、磨きにかけます。
特に色付けは、単色を塗るのではなく、状況に合わせて、4色位を濃淡をつけながら仕上げます。

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いかがでしょうか?輝きを取り戻しました。どんな状態の靴でも、お気軽に持ち込んでご相談ください。蘇りますよ。

2010年12月16日 (木)

「カビの生えたカバン」を 復活させる

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カバン洗いのご依頼は多いのですが、本日持ち込まれたのが、「カビの生えたカバン」、奥さんに捨ててきてよ!と言われ、本当に困ったそうです。男性は女性とはちょっと違う、思い入れがカバンに対してあるようです。

カバン救出大作戦です。

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洗い場に水を溜め、「レザーウォッシュ・シューズ用」をちょっと濃い目に調合します。(汚れ落とし作業を強くするため)ブラシでカビを擦り落としてゆきます。水があっという間に緑色になります。中も強めに擦り洗いします。

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はずしておいたベルト部分、新しく液を作り洗います。レザーウォッシュは布地にも有効なので、革の部分と一緒に洗います。

扇風機で風を弱くあてながら、乾燥させます。

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カビの根っこまで侵された部分は、黒くなってしまって元には戻りませんので、ペイントで着色します。
全体の風合いを見ながら、使い込んだカンジを再現します。いかがでしょう?

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完成です。カビが生えたから捨ててしまっているものも、手をかければ蘇ります。思い出と一緒に復活させましょう。

Timberland の洗い方 お手入れ方法

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Timberlandの洗い方に挑戦です。net上で、質問が多い「ヌバック素材」の洗い方?洗ってはいけない派!洗っちゃう派!それぞれに理由があるようです。
でも本家Timberland社のブログでは「洗って長く履いて欲しい」とメッセージがあり、洗い方も丁寧に画像付きで紹介されています。

今回持ち込まれたものは、色が白で、お洒落なオーナーが大切に履かれているものです。写真のように、つま先、内側が擦れて汚れているようです。

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作業に入る前に各パーツに分解、いつものように、レザーウォッシュ液を作り、紐をつけ洗いします。

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インナーの汚れをブラシで落として、レザーウォッシュ液でゴシゴシと擦り洗いします。タオルで水気を取り、先の紐と一緒に陰干しておきます。

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ソール部分はレザーウォッシュ液と激落ち君で汚れ落としします。違いが分かりますか?
ここが一番大切な事ですが、ヌバック洗いの前に消しゴムで汚れの酷い部分を、擦り落とします。この前作業が仕上がりを左右しますね。

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つま先の汚れが落とせました。ここから水洗い開始!キャンバス地のところから洗って行きます。レザーウォッシュはすべての素材に有効ですので、ゴシゴシと洗いあげてください。

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ヌバックの部分ですが、均等に液が行き渡るように(ムラにならないように)、丁寧に手早く液を塗りこんで行きます。
中もブラシで擦り、汚れ、臭い落としします。

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軽くすすいで、タオルドライします。シューツリーで形作りしながら、時間をかけ乾燥させます。

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いかがでしょうか?とても良いカンジに仕上がりました。このあと防水スプレーをかけて終了です。ヌバック用スプレーいろいろ出ているのでお好みで。

2010年12月12日 (日)

adidas SUPERSTAR 洗い方 お手入れ方法

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adidas SUPERSTAR が 持ち込まれましたので、洗い方を解説します。
レアカラー? オレンジ×レッドにグレーのラインのこのモデルめったに見ないような気がします。紐をはずして、各部をチェックします。

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レザーウォッシュの液を解説書どおりに作成し、紐から洗います。
その間、中をチェック、ワタ埃、毛玉を取り除きます。(中が起毛素材の製品は毛玉ができやすいです)

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ラバーソウルのお手入れですが、かなり汚れが落としにくいです。裏技として、「激落君」にレザーウォッシュを吸い込ませてこするとあっという間に落ちますよー!お試しください。写真手前が加工済み部分です。
底の部分は、固めのブラシで溝に沿って泥落としします。

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外側・中側ともに柔らか目のブラシで優しく丹念に洗います。水で洗うのは色落ちを防ぐためで、お湯を使用すると色落ちしやすくなるからです。

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タオルでタオルドライします。擦るのではなく。押しつけて水分を吸い取ってゆきます。吸水性の良いタオルを使用すると効率的です。
シューズツリーを入れて形を補正します。購入した時の形を思いながら、形を整えます。

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乾燥する間この形を保って格好良く仕上げましょう。
1.つま先が上がっているのを戻す
2.足先の広がった部分を整える
3.甲の部分を膨らませる
4.足の入る部分を狭くする

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紐を取り付けて完成です。紐の結び方はいろいろ、メーカーホームページを参考に編み上げてみましょう。
なかなか、格好よく仕上がりました。中がカラッとして気持ちよく履けるようになりました。

ここに書いてあることで分からない事があれば、当SHOP "washup LAB 03-6304-9286"お問い合わせください。専門スタッフが親切にお応えいたします。 10:00~20:00

2010年12月10日 (金)

UGG & Columbia アグ ムートンブーツ 洗い方 お手入れ方法

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最近お問い合わせの多いムートンブーツ、ちょうどお客様の持ち込みの「UGG・アグー」「Columbia・コロンビア」があるので、洗い方を掲載します。

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履き心地が良くて、あったかくてファッション性が高いので、大ブレイク中です。ただ水濡れに弱くシミになってしまう事、中が毛玉になりやすいので、お手入れは必要ですね。

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それでは順に説明してゆきます。まず、洗剤ですが、普通の革靴とは違い、素材がムートンなので、レザーウォッシュの「ウェア用」を使用します。
こちらは柔軟剤も付いていますので、フンワカと心地よく仕上がります。

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洗面所にお水を入れ、貯めます。レザーウォッシュ「ウェア用」の洗剤をキャップ2杯入れて攪拌します。

ブーツを浸して、洗剤が行き渡ってからブラシで優しく擦り洗いします。その後軽く水で流します。両足分が済んだら洗濯液を流します。

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同じように水を入れ、今度はレザーウォッシュ「ウェア用」の柔軟材をキャップ2杯入れて攪拌します。

ブーツを浸して、液が行き渡るようにします。十分に行き渡ったのを確認して、水で軽くすすぎます。(洗剤も柔軟材も、人体に影響のない自然に優しい成分でできていますので安心です。)

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タオルで、水を良く切り(上下にタオルをあてて押して吸い取ると効率良く水切りができます)

シューズツリーで形を整えます。先端の部分の跳ね上がりと丸みが矯正できます。(シューズツリーが無い方は新聞紙を入れて代用もできます。湿気が残るので半分ぐらい乾燥したら取り除いてください。)

簡単なのでぜひ、チャレンジしてください。

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最近街で、ブーツ丸洗いと書かれた看板を良く見ます。クリーニング店のこのサービスは、ほとんどが石油系の溶剤に、入れて洗います。しかも効率をあげるためまとめていろいろなクツを同時に浸け込みます
この方式では、汚れは落ちても履き心地は戻ってこない。形も色落ちも犠牲になります。クツも人体に触れる大切な衣類の一部です。価格ではなく体に優しい方法で洗いませんか?

ここに書いてあることで分からない事があれば、当SHOP "washup LAB 03-6304-9286"お問い合わせください。専門スタッフが親切にお応えいたします。 10:00~20:00

2010年12月 9日 (木)

トレッキングブーツ 登山靴 洗い方 お手入れ方法

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お店がオープンして約1ヵ月がたち、ようやく銀杏も散り始めて冬らしくなってきました。12月に入ってのサプライズ!!ご夫婦で登山家の手塚様がご来店されました。最近はキャンピングカーでベースまで行きそこからアタックをされているそうで、時間の自由度高いためゆっくりと登山を楽しまれているそうです。

持ち込まれた靴が4足、ゴアテックスのトレッキングとカモシカスポーツさんオリジナルの雪山用です。以前このブログでも、レオママご夫妻のトレッキングシューズ洗いをご紹介させていただきました。

良い機会なので、新しくなったスタジオで、登山靴洗いを撮り直しましたので、合わせてごらんください。

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お二人のトレッキングシューズ、汚れはありますが、ダメージは無いようです。

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いつもの様に洗濯液を作ります。普段の靴よりちょっと濃い目に作るのがコツ。
まず、クツ紐から洗いましょう。なんだか、海藻をお料理しているみたいですね。

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茶色で汚れていないように見えますが、こんなに汚れています。
次は底の部分です丁寧に汚れを落します。メンテナンスで一番気をつけるところ。
check pointo!=”劣化が進んでいる、一部分だけがダメージを受けている、割れている、穴が開いてしまった、磨り減っている等”

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内側、外側ともに、レザーウォッシュが行き渡るようにやさしく丁寧に洗います。
濡れた水分を、手早く拭き取ります。(そのままにしておくとシミになります)

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シューツリーなどを、入れて形を作りながら影干します。(ゆっくりと扇風機にあててもOKです)乾燥したら、防水剤を塗って出来上がりです。(ヌバックスプレーやゴアテックス用スプレーなど)
いかがでしょうか?新品までは行きませんが、次回の山行きには快適な履き心地をお約束します。

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もうひとつのオールレザーの雪山用は次回詳しく掲載します。あっ!こちらの仕上げは「SNO-SEAL」を使用しています。

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①登山靴は洗わないという方が圧倒的に多い!汗をかいた足で中は湿り、落ちた皮脂でカビや細菌が繁殖。イヤナ臭いの元になっています。靴を履いたとき、湿っぽいな、ベトついているな、足の温度が上がらないなどは、これが原因です。

②雨で濡れてしまった靴も下山した時には乾いているので、そのままにしている人が圧倒的に多い!革の部分は思った以上にダメージを受けています塩(シオ)をふいたようにマダラになってしまった。ヒビ割れができた等。

③家に帰ったらそのまま、靴箱に入れてしまう人が多い!次に山に行くまでの間隔が長い人は要注意です。カビが素材の劣化を進めます。

安全な楽しい登山になるように、メンテナンスをしっかりとしましょう。

ここに書いてあることで分からない事があれば、当SHOP "washup LAB 03-6304-9286"お問い合わせください。専門スタッフが親切にお応えいたします。 10:00~20:00

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